Skip to main content

3 Days of Design 2026 コペンハーゲンで目撃した「日本×北欧」デザインの真なる融合。カリモク、フレデリシア

 デザイン界が最も熱く沸き立つ初夏のコペンハーゲン。今年も北欧最大のデザインフェスティバル『3 Days of Design 2026』が開催されました。

世界中から最先端のインテリアや建築トレンドが集まるこのイベントですが、今年特に圧倒的な存在感を放っていたのが、「日本(Japan)」と「北欧(Scandinavia)」のデザインアイデンティティの融合、いわゆる「Japandi(ジャパンディ)」のさらに一歩先を行く深いアプローチです。


単なる「見た目のミニマリズムのミックス」ではなく、ユーザーへの細やかな配慮、素材への狂気とも言えるこだわり、そして職人技(クラフトマンシップ)の共鳴。

今回は、現地コペンハーゲンの熱気をハイクオリティな4K映像で記録した私のYouTubeチャンネル『Archwalks』の2つの最新動画とともに、絶対に知っておくべき3つのハイライトを徹底解説します!

💡 ハイライト1:音響と木工芸術の奇跡的な出会い|Karimoku Case × Dynaudio

コペンハーゲンの中心部(Indre By)で最も話題を集めていた空間の一つが、デンマークが世界に誇るハイエンド・スピーカーブランド Dynaudio(ディナウディオ) の欧州初となるフラッグシップスペースです。

ここで抜群の存在感を示していたのが、日本を代表する木製家具メーカー・カリモク家具のハイエンドライン「Karimoku Case(カリモクケース)」。

・空間デザイン:Norm Architects(デンマーク)

・家具製作:Karimoku Case(日本)

・音響技術:Dynaudio(デンマーク)

コペンハーゲンを拠点に日本でも数々の建築を手掛ける Norm Architects がインテリアを担当。空間中央に鎮座する6メートルにおよぶ美しいモジュール式デイベッドや、随所に配置されたカリモクケースの家具が、極上の音響空間に見事に溶け込んでいました。

さらに来場者の目を釘付けにしていたのが、今回欧州初披露となった革新的なオーディオコンセプト「Opus One」。この製品の象徴とも言える、音楽に合わせてまるで生き物のように動く72枚の可動式ウッドフィン(Kinetic fins)は、カリモクの極めて高度な木工精密加工技術によって実現したものです。まさに「音と家具の魔法のような融合」を体現していました。

💡 ハイライト2:「デンマーク・デザインを形作るのは誰か?」|Fredericia Furnitureが投げかけた問い

1911年創業、ボーエ・モーエンセンやナナ・ディッツェルといった北欧デザイン界の巨匠たちの名作を世に送り出してきた老舗 Fredericia Furniture(フレデリシア)。彼らのショールーム(Løvstræde)では、これからのデザインのあり方を揺るがす刺激的なトークイベントが開催されました。

テーマは、"Who Gets to Shape Danish Design?"(誰がデンマーク・デザインを形作るのか?)。

この重要な議論のスピーカーとして登壇したのが、日本生まれで世界を舞台に活躍するデザイナー、竹内 啓二(Keiji Takeuchi) 氏です。

【Keiji Takeuchi × Fredericia】

竹内氏はフレデリシアとの協働により、有機的なフォルムが美しいラウンジチェア「Taru」や、ミニマルながら温かみのあるチェア「Sari」などを発表。伝統的なデンマークのクラフトマンシップの文脈を、日本人としての感性で見事に再解釈しています。

トークでは、イタリア・ミラノのトリエンナーレ・デザイン美術館ディレクターであるMarco Sammicheli氏や、デザイナーのHugo Passos氏、Maria Bruun氏、そしてフレデリシアのCEOであるRasmus Graversen氏らが登壇。

「歴史ある北欧デザインのDNAに、異文化の視点(日本の美意識など)が交わることで、いかに未来のスタンダードが生まれるか」という白熱した議論が交わされ、会場は熱気に包まれました。

Comments